「急すぎるんですけど」 「だから急死って言うんだろ?」 それでもやっぱり、納得しない。 「戻りたいかい?」 僕は訊ねた。 「うん」 「じゃあ少しだけ、 君を生き返らせてあげよう」 「……少しだけ?」 「少しだけだ。 まだ、君の体は誰にも見つかっていない。 だけど、もう死んでいるんだから 体も長くは持たない。 だから、少しだけなら戻してあげるよ」 君のその魂を、君の体に。 もちろん、傷は一時的に治してあげよう。 戻して欲しい? そう問うと、彼は頷いた。