「…何、急に家に来て。 言ってくんないと迷惑じゃん」 インターホンを押すと、しぶしぶ出てきた香織。 態度がいつもとは一変して かすかに目元にクマもできている。 だけどそんなことを心配する余裕、今の私にはなくて 「ちょっと出て」 思わず命令口調になってしまうくらい 自分で自分がコントロールできなかった