大地は
何一つ変わってない。
いつもあたしの事を一番に優先してくれた。
今もそう。
あたしの大好きなレストランを..しかも一番好きな窓際の席をリザーブしてくれて。
「そうだよね。大地はあたしのことを一番に理解してくれてるもんね」
「詩乃?」
「と、所でどうしたの?いきなり日本に来てさ。もしかしてあたしに会いたかった、とか?」
考えてる事を見透かされてる感じがして
勝手に口が動く。
それは余計な事まで口走らせる。
あたしってば..
「参ったな。本当はコソッと顔を見て帰るつもりだったんだ」
「え?」
「でも..見たら話しかけたくなった」
「だい..ち?」
「話しかけたらあの時の感情が込み上がって来て。また欲しくなった」
「大地、あたし」
「やり直したいんだ、詩乃」


