大地は西島さんとは対照的な人だ。
温かくて、安心感を与えてくれる人。
いつだってそうだった。
決して怒らず
いつもあたしを宥めてくれて
あたしを丸ごと包み込んでくれた。
だから喧嘩なんか一度もした事がない。
整った顔をしてるから女の子にモテたけど。
でもいつだってあたしへの最大級の愛情表現をしてくれた。
西島さんみたいな人とは
違う。
「どうしたの?美味しくない?」
「え?」
ハっとして我に返ると大地が心配そうな顔であたしを見つめる。
「ううん、美味しいよ。ちょっと仕事の事考えてただけで..」
「相変わらずだな、詩乃は」
「ごめん」
「何で?詩乃が仕事に誇りを持って働いてるのを俺は一番に理解してたつもりだけど?」


