恋するデパートガール



「いいから!!帰ってよ!!!誰が好き好んであんたの女が選んだ服を着なきゃいけないわけ?そういうとこ、本当にムカつく!!」

「・・・千尋さ」

「そうよ、あんたあたしと結婚するとか言ってるくせに、呼び捨てにする女いんじゃん!!あんたはそいつのとこに行けばいいのよ!!」

「ちょっと落ち着いてあいつは・・」

「大体さ、何であたしに敬語なの?あの女には親しげにタメグチきいてたくせにさぁ!!」

「千尋さんだから」

「ほら!!今だってあいつって・・何なの?
行動と言葉がともになってないのよ!!あたしは・・」



そこまで口にすると

ふわりと優しく抱きしめられた。


「はなっ...せ!!」

「行動と言動がともになってないのはあなたの方だ」


ものすごい力。

抵抗しても逃れることは出来ない。


「何よ。ムカつくのよ、あんた」

悔しくて

でも変な安心感に

ぽろっと涙がこぼれる。