恋するデパートガール



「どこへって・・飲みに行くに決まってるでしょ?」

そう言うと

「分かりました」

初めてにこっと笑った。

うわ・・こんな奴でもそうやって笑うの?

とくんと気持ちが傾き始めるのを嫌々止める。



「付き合いなさいよ、朝まで」

「お任せください」

「あんたが奢るんだからね!!」

「はい」


ぷいっと反対を向いたまま、微妙に距離を開けて二件目へと足を動かした。