恋するデパートガール


「もうあたしの話はしないで!!」


目の前に掌を見せて拒否する千尋。


「え、でも着物売り場の人でしょ?なかなかのイケメンって後輩から聞いたけど」

「ダメ、絶対にヤダ!!」

バンッとテーブルを叩いて怒りだす。


「何でそこまで、千尋のタイプにぴったりじゃないの?」

「そりゃあね、顔と金持ちっていうのは認めるよ!!でもそこだけなの!!」


そこだけって...北川さん可哀想に。


「だってさ、ムスッとしてて無表情なのよ、あいつ!!仕方ないからこの前
ご飯食べに行ったんだけど!!行ってあげたのよ、このあたしが!!」


「あーハイハイ、それで」


「それで何があったと思う?」


そんな逆に質問されたって


「何もなかったのよ!!何もよ!!」

それってさ..

「いいことなんじゃないの?」

「世間的には、でしょ?でもそれじゃあ物足りないわけ!!
詩乃もそう思うでしょ!?」


そう思うでしょって..意見を同調されたって


「それにこっちが何か話してもあぁとか、ハイとかしか言わないし」