仕事中なのに。
誰かが来るかもしれないのに
くるりと反対を向かせて、その後ろから西島さんの温もりを感じる。
後ろから抱きしめられ、西島さんの方に顔を向けるとキスを落とされる。
「っーー詩乃っ!」
西島さんの切ない声がますますあたしを高ぶらせる。
「やぁっ!!も、う・・」
「イイ?」
「あぁっ!!やぁ..」
温かい温もりに包まれながら、あたしは西島さんの中で意識を手放した。
「平野さん、大丈夫ですか?」
はっと目を覚ますと、見慣れない天井が視界に入った。
「あれ、ここって」
「医務室です。倉庫で倒れたんですよ。それで、西島さんが運んで下さったんです」
そっか、意識飛んじゃったんだ。
「あれ、首もと怪我してますよ?」
「え?」
「ほらここですよ」
今野がそう言って手鏡をあたしに見せる。
確かに・・怪我してるわ。
「絆創膏貼ります?」
「ううん、大丈夫。先に売場に戻ってて。もうちょいしたら行くから」
「はい」


