「西島さんは確かにいい人かもしれないけど」
「古い恋を忘れるには、新しい恋をするのが一番なんだよ」
「千尋のクセに何言ってるのよ」
「何よぉ~慰めてやってるんでしょぉ!!」
それから二人であーでもない、こうでもないって話をして。
店を出て駅で別れた。
11時を過ぎても乗車率の多い電車に乗り込み、家まで1時間の距離を
電車に揺られながら帰る。
いつ見ても何も変わらない景色。
風景。
変わって行くのは
あたしの気持ち。
昔はこんなんじゃなかったのにな、なんて窓に頭をのせながら思い出す。
初めて上京してきた日の事を。


