ピピピピ

聞き慣れないアラーム音。


何とかそれを止めて再び布団にもぐる。

あったかくて

気持ちのいい布団は

ふわふわしてて

すぐにでもまた眠りの世界に入っていけそう。


って!!!


「今何時!!」

がばっと布団を思いっきり剥ぐと、

「んんっ」

隣にはまだ夢の世界に入っている男が...


あたし、またやっちゃったんだ..


「はぁ」

ため息をつきながら時計を見る。


「やばい、行かなくちゃ」

急いでベッドから出て下着を付け、その辺に散らかってる服を集めて着る。


今から家に帰ってシャワー浴びてる時間なんてないし

化粧だって昨日のまま。


やっぱり合コンは休みの前に行うべきなんだよね。


いつもそう反省するけれど

結局守った事なんて一度もない。


「じゃあばいばい」

まだぐっすり眠っている、どこの誰かも分からない男の頬にキスを落とすと
鞄を持ったまま逃げるように部屋を出た。