賑やかな店内にはジャズなんだかロックなんだかイマイチ分からない音楽が流れている。
グラスを鳴らすとそのまま一気に口に運んだ。
うまい!!
やっぱり仕事の後のビールは最高だな!!
なんて思ってしまうあたしはオジサン化してきてるのかな。
「それにしてもすごかったな」
あたしの隣には何故だか、どうしてこういう事になったのか
「何で西島さんがいるんですか?」
ニコニコ笑顔でビールを飲む西島さんが座ってる。
ってか今日合コンじゃなかったの!?
なんで合コンの席に西島さんがいるのよ!!
「実はさ、千尋ちゃんに頼んで教えてもらったンだよね」
「だから何でここにいるんですか?」
そう質問するとグラスに手を置いて再び口を付ける。
「ん?何でって君が気に入ったから?」
「ぶっ!!!」
飲んでたビールをつい吹き出す。
意味分かんない、この人。
「さっきのとかさ、すごくカッコ良かったんだよね?」
「あ、そうですか?」
「何か仕事一筋って感じでさ」
悪かったわね、どうせあたしはそれしかする事がありませんよーだ!!


