「今野はあたしが書いたもの一枚一枚滝本様に確認して包装していって」
「かしこまりました」
今野に指示をすると深呼吸をして名前を書いていく。
「ったく君って面白いね」
クスッと小さく笑うと
「滝本様もう少々お待ち下さいませ」
お辞儀をしてその場を離れた。
大丈夫、あたしはプロだもの。
失った信用は絶対に取り返してみせるんだから!
何とか50枚書きえ終えて手提げにまとめて入れていく。
勿論数分の手提げも忘れずに。
「お待たせしました」
お辞儀をして向かおうとすると
「んだと!!」
少し売り場から離れた所で何故か滝本様と西島さんが話をしているのが聞こえた。
それと..もう一人の知らない男の人までいる。
「会長申し訳ありません!!」
その人は土下座をして滝本様に謝ってる。
何があったんだろう..?
不思議に想ってると
「あ、あの人ですよ!!平野さん!!」


