当たり前だ。 毎日夜中まで勉強して、最近はテストテストで休みの日も学校に行っていた。 寝不足で当然。 なのに、怒ってしまった。 自分の寂しさばっかり募って、彼を労ることができなかった。……最悪だな、私。 「フられるかな」 自分で言っといて後悔。 心臓がギュッて締め付けられた。反射的に視界が滲む。 音を立てる携帯の向こう側にいる彼にとっては、今の私はただのお荷物だろう。 諦めたらいいのに、何度も、何度も、携帯は彼だけの着信音を響かせた。