未だにパコパコ俺の頭を叩いている女の腕を掴んだ。 不思議そうな顔して「なによ」なんて言ってくる女を無視して顔を近づける。 「そんなに言うなら美紗が彼女になってよ」 「……は?」 ほら、困った顔。 俺はお前が好きなのに、お前は俺のことただの幼なじみだとしか思ってない。 不毛だ。 そんなの分かってる。