「残念ながらヤってません。あたし服着てるし、ミヒロもジーパン履いてるでしょ」

「うえっ?」


振り返ると、確かに彼女はTシャツを着ている。足に手をやるとジーパンの感触もあった。

え、えっ、じゃあ、


「あたしはヤってもよかったんだけど、ね」

「はっ!?」

「ミヒロ、『俺、お前だけは酒が入ってる時に抱きたくない』って言ってたー。告白だね、無意識の内に」


にやりと意味深に笑うキエ。驚き過ぎて頭痛なんてどっかに飛んでった。





【白に溺れる】

(……告白じゃねーよ)



end.