アタシは振り返らずに車に乗り込んだ 目から大粒の涙が溢れてきた 「なんでアタシ達、結婚してるんだろ…」 涙がとまらなかった 携帯を手に 〈このままお別れしたくない〉 ケイタにメールをしてしまった すると直ぐに 《ごめんねリホちゃん 俺、リホちゃんを好きになっちゃった…》 〈少しお話ししたい公園まで来れるかな〉 なんとか理性の働いているアタシは、ケイタのホテルに行くことだけは避けなければと思い、駐車場とホテルの中間にある公園を選んだ