浮気の話では意見は食い違うものの、旦那様とは全く違うタイプのケイタと過ごす時間は実に居心地の良いものだった
常に周りからチヤホヤされてきたアタシには、自分をさらけ出すケイタが魅力的に写ったのだろうか
男の浮気についての話以外では、恥ずかしがりやで控え目な印象でアタシは完全に安心していた
もちろん自分の気持ちにも全く気付かず、時間は過ぎていった
翌日アタシは休みだがケイタは仕事な為、お会計を済ませようとトイレへ行く振りをして席をたつ
しかし既にケイタによりお会計は済まされてあった
‘さっきケイタくんがおトイレ行った時だ…流石に接待慣れしてるな’
「ごめんねケイタくん、ごちそうになっちゃったね
ありがとう」
『そんなことないよ』
「明日もお仕事だからそろそろ行こうか」
と二人で席を立ち、外に出る
