車が着くなり、晴彦が走って出て来た。


「あっ、若旦那寝てるんですね」


そう言いながら、晴彦は勇人を抱っこして家へ入った。


「あいつ、ホント子煩悩だなぁ」


「本当だよね。晴彦の子供みたい」


そんな会話をしながら、二人で笑っていると、玄関の前を通る人が見えた。


「あっ、可愛い赤ちゃんだ」