「それがね、竜二が絶対に男の子には、自分の名前を入れたいって聞かなくて…」 小さくため息をついて、苦笑いをした。 「竜二も、意外に子煩悩だね」 想像したら笑っちゃう。 佑斗も竜二も、この世界のツートップなのにね。 みんなが恐れる二人が、子供に骨抜きなんて。 「いこっか」 お盆を手に取り、愛美が言った。