夜間入口から入り、すぐに助産師さんに見てもらうと、 「あ~。これは、出産になりますね。後、7時間後くらいには産まれますよ」 と言われた。 “その日“って、本当に前触れなくやって来るのね。 痛みで唇を噛み締めながら、しみじみと感じていた。 「じゃあ、この部屋で待っていてね」 「はい…」 晴彦に抱えられて入った部屋は、和風の畳の部屋だ。 あらかじめ、私が希望していた部屋。 分娩台ではない出産を、してみたかったから。