「蔵也君だ!やっぱ格好いいな」
「頭も良いし顔も良いし運動も出来るし完璧だよね!」

なんて女子に言われる
僕は、いつもそんなイメージを壊さないように努力してきた
予習復習は当たり前だし、ランニングや筋トレは欠かさなかった

「白石君って王子様みたい」

そのイメージを守る為に色々してきた
疲れたけど、それでも僕にはプライドがあって、それを守る為に僕は自分を偽ってきた

「君達女の子は白石殿に何を望むのだ?」

それは、僕が女の子に勉強を教えている時の事だった
謙の言葉に驚いてその場にいたみんなが目を丸くする

「白石殿は一般人だぞ、王子になれるわけ無かろう。私みたいに超時空破壊デコピンが使えるならば話しは別なのだが」

謙はそう言って歩いて行った
一体何がしたかったんだろう

「何アレ、凄くムカつく。橋本さんって自分可愛いからって調子乗り過ぎだし、変なとこあるよね」

1人の女の子が口を開く
それをきっかけに他の女の子達も謙の悪口を言い始める
ああ、人の本性はこんな感じなんだ
自分が気に入らないと悪口を言うんだ

「悪く言うのは良く無いんじゃない?俺、悪口言う子は嫌いだな」

そう言えば女の子達は何故か焦っていた