エターナル

総合病院への入院前日

妙に機嫌上々だった


はっきり癌と診断されていたわけでもなかったし

身体がやせてもいない

お腹以外特定の症状はない


症状が出始めて5年

癌ならとっくに死んでいる


そんな解釈を勝手にしていた





受診で
親戚のいとこがやってきてくれた

遠路はるばる



母について語るなら

すでに健二の面倒が看れるような年齢ではなかった

いとこの10歳年上の 昔からお姉ちゃんと慕っていた人も
仕事が忙しく
そうたびたび遠路きてくれと頼みずらい状況に感じた



だから

決心した


高齢の母の介護をしんがらの

自分の癌治療に挑んでいくことを…