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『で、なんで一夜はここに居るの?』


布団に戻ったあたしは、一番最初の疑問を投げかけた。



「アイツが……静夜が連絡くれた」


『えっ』


確かに、ここまで運んでくれたのは静夜。


だけど、静夜がみずから一夜に連絡をとるなんて意外すぎた。



と、ちょうどその時。


キーンコーンカーンコーン…。


チャイムが鳴った。



……そういえば、授業中だったんじゃないの。



「メールで、“あと30秒で電話するから教室出ろ”ってな」


『え、それで、静夜はなんて言ったの?』



すごく気になる。

疎遠だった2人の、会話が。



「…………」



黙り込んだ一夜。



『なに?どうしたの、気になるんだけど』



「それは俺が教えてあげるよ~」



シャっとカーテンを開けて入ってきたのは、ニコニコしている静夜だった。