「ふぅん。じゃああたしは砂希と組んでいいのね」 「ええ。あたしは菜々と組む。勝負は3日後の昼休み、この場所で」 「………わかった。砂希、行こ」 『……うん』 あたしは、梨沙に言われて体育館を出た。 長い廊下を歩く。 2人の間には少しの沈黙。 『………よく、受けたね』 それはあたしが破った。 「だってさ、あんな気持ちぶつけられたら受けるしかない」 そう言った梨沙は少し微笑んだ。 「それに………朝日の彼女はあたしだから」 少し照れぎみで言った梨沙。 『……1番いい選択だと思うよ』