白い素肌に長い黒髪。


水色のヒラヒラのワンピースを身に纏い、

爪に青いマニュキアを塗られた私は、まるで水槽を泳ぐ熱帯魚のようだ。


ぐたり。と身体を投げ出し倒れこむベッドはふかふかで、つい、うとうとしてしまった。


「サカナちゃん。」


ふと、ベッドの上にかかっていた天蓋が揺れたので、誰かが来たことに気がついた。


「サカナちゃん、おはよう。よく眠れた?」


「…まあまあ」


入ってきた男は、綺麗な顔を口元だけ歪めて笑った。