『そんだけだから。それより撮影始まっちゃうから戻るよ!!』 愛叶は来た道を歩いて戻って行く。 おい……切り替え早過ぎだろ……。 それにまだ時間あるから。 「おい愛叶、まだ行くなよ。」 俺は愛叶の腕を掴んだ。 『だって撮影……』 愛叶は俯いたまま言った。 「まだ15分あるから。 つか、愛叶どーした?」 俺は愛叶の顔をのぞき込んだ。 『なっ…最悪! 見ないでよっ…//』