蒸し暑い風が頬を掠める。


高いフェンスに囲まれた屋上の
冷たいコンクリートに
よりかかってあたしは
一人泣いていた。


「ふぅ…ッ」



あたし、田辺さやかは
今日、大好きな人に

見事に振られました−……