「...風呂入る??」
てか、入れ。
「さっき入ったばっかだから。」
「え??」
「彼氏とHする予定だったから」
...ふーん。
彼氏とのHを断って来た訳か。
「ゆーな」
「ん??」
「そーゆーとこ、好きだよ」
「...ありがと」
優奈は少し照れ臭そうに笑うと、
ソファに座る俺の首に
細長い腕を巻きつけた。
俺は優奈の頭を抱き寄せて、
優奈のぷっくりとした唇に
俺の唇を強く押し付けた。
そのまま舌を絡める。
「...はぁっ」
甘い吐息が重なり合う。
優奈のセーターを捲り上げ、
背中に手を滑らせた。
そしてブラのホックを外し、
胸を揉みながら首筋に舌を這わせた...
「んんっ...っあぁ!!...ぁん...」
優奈の上で腰を振る俺と
股を開いて喘ぎ声を響かせる優奈。
...足りない。
足りないんだよ
何かが...
優奈があっという間にイッた後も、
ふらつく優奈を四つん這いにさせて
後ろから入れ、
ただ快楽を求めて腰を振る。
テクニックを身に付けてしまったから
いつも女が先にイく。
俺は女がイッてもなお
攻め続ける。
「...っ!!あぁ...」
しばらくしてようやく俺がイッて、
優奈に入れたままゴムに出す。
息を荒くしたままベッドに倒れ込む。
Hの最中、
激しく腰を振りながら、
いつも虚しくなる。
今夜もだった。
大きく息をしながら
ぼんやりと天井を眺めていると、
優奈が嬉しそうに何か言いながら
俺の胸にすり寄ってくる。
俺は貼り付けた笑顔で
薄っぺらい愛の言葉を囁きながら
今夜も眠りについた。
