それでもイラついていた俺は、
手当たり次第に電話をかける。
Pururururu...
「もしもし恭矢??」
ワンコールで出る女。
優奈だったっけか。
「あー、優奈??今どこ??」
「彼氏んち...」
「電話して平気なの??」
「うん、トイレ来たから」
「...来られる??」
「恭矢だったら何してても会いに行くよ」
「Hの最中でも??」
「もちろん。恭矢が1番うまいし」
「はは、嫌な女」
「...嫌い??」
「好きだよ。優奈に会いたい」
「...すぐ行くから。kingの部屋だよね??」
「おう、風呂入っとくから勝手に上がってて」
分かった、そう言って優奈は電話を切る。
女ってよく分からない。
何で身体だけの関係なのに、
愛の言葉を欲しがるのだろう。
まぁ大体の女がそうだから
そういう生き物なのだろう。
