2011.02.14
今日は店のバレンタインイベントだった。
俺の働く【king】には
今年も数え切れないほどの
プレゼントが届いた。
バレンタインとはいえ、
その中身はお菓子に限らず
バッグ、時計、財布...
中には選ぶ時間が無かったからと
札束を入れてる客もいる。
待機室に入ると、
俺宛のプレゼントの一部が
テーブルから零れ落ちそうに置いてあった。
「...こんなに食べれないっつの」
甘いものは嫌いじゃないけど、
正直こんなにあるとうんざりする。
「さすが恭矢(きょうや)さん、
やっぱNO.1は量が桁違いっすね」
タクが嬉しそうに話す。
「やべー、食いすぎた!!」
そう言いながらドカッとソファに座るのは、
No.2の玲央(れお)。
俺の3つ上だから...
24か。
よくもそんなに無邪気だな。
ため息をつきながらも、
玲央がいると落ち着く。
玲央とは昔からの知り合いで、
俺が唯一心を開けるヤツだから。
まぁ今日は
色々あったし疲れた。
もう寝る。
