「..いつから??」

「高1の春ぐらい」

「..お前今いくつ??」

「18。高3」

2年ぐらいそういう生活を

送ってきたってことか。

「家族は??家出にしちゃ長すぎるぞ。
 心配してんじゃないのか」

「心配なんかしてないよ」

「バカだな。親っていうのはさ..」

「親、いないし」

「..え??」





「..捨て子だから、あたし」




可哀想でしょ、と

潤が笑った。




俺は

潤をきつく抱き締めた。





「笑えてねぇよ。」

「え..??」

「笑いたくないのに笑うな」







俺と潤は



一緒だった。