私には毎日決まって行く場所がある。 遠くにだが湖の見える木のそば。 その木に登り、湖を眺めるのが好きだった。 毎日そうして過ごし、 日が暮れかける前に小屋へと戻る。 私が湖を眺めている間、 小鳥達はピヨピヨと嬉しそうに私の周りを綺麗に飛び回る。 "私にもその翼があればいいのにね" 指を差し出せばちょこんと 指先にとまる小鳥を撫でた。