「みっちゃーん!」 親友の舞があたしを呼びながら 遠くから大きく手を振っている。 そんな舞につられてあたしも 小さく手を振り返した。 「舞、おはよっ。」 いつもはマスカラたっぷり つけまもしている舞の顔に今日は めずらしくナチュラルメイクが 丁寧に施されていた。 「おはよう、みっちゃん♪」 そう言った舞のゆる巻きに された髪がふわりと揺れる。