放課後。



あたしは数学の資料室に呼び出されていた。



それはもちろん、今回のテストについてで…



放課後になったにも関わらず、気が重くて行く気になれないあたしは、机にうつ伏せていた。



「奈央。早く行かないとますます、武田先生怒るんじゃない?」


「それはそうなんだけど…」



ちょっと誤算だったんだよね。



いつもなら、学年一位の萌香に教えてもらえるから、補習なんか楽勝だったんだけど…



「なんで生徒会なんか入ったのよ〜!!」


「しょうがないじゃない。頼まれたんだから。それに、奈央だって生徒会入るの賛成してくれたでしょ?」


「うぅ…」



それはそうだけど…



でもでも!



勉強教えてもらえなくなるなんて知らなかったし…




「生徒会やめてよ〜」


「無理に決まってんでしょ。ほら、仕事終わったら、ちゃんと勉強付き合うから、ちゃんと行きなさい。」


「はーい…」



ほぼ無理矢理、萌香に追い出されて、仕方なくあたしは資料室へと向かった。