「大体、もう少し尊敬しろよ。教師だぞ？俺は。」
「だって、尊敬するところがないんだもん。ねぇ？萌香」
「私にふらないでよ。」
萌香は嫌そうに外方を向いた。
「ほら、新祇だってそう言ってるだろ。」
「萌香はそんなこと言ってないし！」
武ちゃんに向かってあっかんべーと舌を出すと、向かいの萌香がため息をついた。
「…二人とも子供みたい」
うﾞ…
子供みたいって言われるのはいいけど、武ちゃんと一緒にされるなんて…
最悪。
あたしはまたもやぶつぶつ言っている武ちゃんを無視して、鞄から携帯を取り出した。
……あれ？
なんとなく取り出した携帯は、着信があったことを知らせるライトが点滅している。
急いで画面を開くと、あたしのマンションからの着信だった。
