「わ…っ?!」 ふわっと体が宙に浮く。 なんで… なんで持ち上げられてるの?! 意味もわからずに抱き上げられて、あたしは降りようともがく。 それでも彼の思ったよりも力強い腕が、あたしを支えていて、そのままソファーまで連れて行かれて座らされた。 腕で掴まれたまま、彼もあたしの隣に座る。 「ちょっと!離してよ!!」 「ん〜どうしよっかな?」 彼の腕が回り込んで、くるっと視界が反転した。 目の前には不敵に笑う彼がいて 背筋に寒気が奔った。