「ユウ寝ていいよ?」
身体を起こしてユウにそう言う。
でもユウは、笑って首を横に振った。
「心配しなくても大丈夫だから。」
「でも…」
「ホントに。…大丈夫だから。」
「じゃあ…
一緒に寝て…?」
ってあれ…
あたし何言ってるんだろ…
「ご、ごめ…!今の聞かなかったことにし…」
あたしの言葉を遮って、ユウがあたしを抱きしめた。
今までよりきつく。
ギュッと、ユウの腕が腰に回る。
あたしも静かに、ユウの背中に腕を回した。
「…嬉しい」
「え?」
「今、俺……めちゃくちゃ嬉しい。」
そう言って顔を見せたユウは、本当に嬉しそうに笑っていた。
それがなんだか子供みたいで…
あたしもつられて一緒に笑った。
「夜、…楽しみにしてる。」
「…馬鹿」