「遠慮せずに、寝とけよ?」 先輩の家へ連れられ、寝室へと案内された。 「はい…」 布団をかけると、先輩の香りがする。 甘酸っぱい、香りが…。 そんな香りに包まれていると、より先輩が愛おしい。 「しばらく側にいてやるから、ちょっと寝た方がいいよ」 先輩はベッドの脇に座り、優しく頭を撫でてくれる。 やっぱり、知らない振りなんて出来ない。 「ねえ、先輩。アメリカに行くって、本当ですか?」