「何でもないですよ!!」 慌てて否定したから、怪しまれたかな? 「そうなんだ~。なら、いいんだけど」 「えっ?」 エレベーターが開き、由美さんについて乗りながら、今の言葉が頭をぐるぐる回っていた。 どういう意味なんだろう・・・。 私と先輩が、付き合ってない方がいいって事だよね? 緊張と不安で、ドキドキしてくる。 「あ、あの。悠真先輩とは、付き合わない方がいいって事ですよね?」 動揺を隠して聞いてみるも、顔は引きつっていた。 「だって、来年から悠真くんアメリカでしょ?」 「えっ!?」