「何でって、私には色が合わないんです。パステルカラーばっかりだし・・・」 もう、泣きそう・・・。 「ふ~ん。そうなんだ。ちなみに、dcって意味知ってる?」 「し、知らないです・・・」 そう言うと、先輩の顔は引きつった。 「有り得ない・・・」 何が有り得ないのよ~。 まだレジを終えていないアイシャドーを握り締めたまま、私は立ち尽くした。