そう言って先輩が指さした物は、隣に陳列してある「dc」というコスメシリーズだった。


「ああ、そっちはあんまり好きじゃないんで・・・」


「えっ!!」


な、何?


何で、先輩がそんなに驚くの?


ドキドキして先輩を見ていると、どんどんと険しい表情になっていった。


「何で、好きじゃないんだ?」


ちょっと、怖いよ~。


低い声で、恨めしそうに私を見ている。