紗綺SIDE


「お祖父様はどうして認めていただけないのですか?」


私は諦めずしょっちゅうお祖父様の所へ行った。


「認めぬものは認めぬ…


あぁ、そうだ


紗綺、婚約者に会って欲しいのだが…」


また婚約者…


まだ言うか…このお祖父様は!!


「嫌といっています!」


「これは橘家からの縁談なんだ」