はーと

あたしは本当はパソコンが苦手で

[事務なんて、あたしに務まるのか……………?]

と、疑問だったけど
今この機会を逃したら、これから一生議員事務所で働かせてもらえることなんて、二度とないだろうし
頑張ってやっていれば、そのうち慣れてくるだろうと思った。



何より、世間体を気にする父が、大喜びしそうなところだった。


有名な議員の事務所の事務員だなんて、きっと世間の人に自慢しまくるに違いない。






そんな思いから、ここでなんとか雇ってもらえるようにと頑張った。


実際、雇ってもらえた時にはすごく嬉しかったし、この中で、少しでも役に立てるようになりたいと思った。