ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

◎駿



今日は風林火山で仕事。





コイツらがいると仕事がはやく終わる。





今は、この辺一帯に薬やら何やらを流して金を取りまくってる奴らに制裁をくだしてるとこ。






まぁ…八雲1人で暴れてるんだけど…。




同じ火野組の奴等も手を出せずにいる。





相手ももう半殺し状態。






「…はぁ。龍。」

「八雲。もういい。」

「……これからだったのに。」

「八雲血だらけやな…。怖いわ〜。ってか何でケンカ中だけ笑顔なん?」

「宝うるさいんだけど。」





じゃれてる(?)2人を横目で見て、龍と俺は不正集団に近づく。





「これにこりたら二度と粋がるなよ?」

「駿はね、二度目は許さない。仏の顔は…二度までだ。」





喋る気力もなさそうな相手。





俺たちの仕事はこんなもんだ。






傷だらけの相手を放置して車に乗り込むと、車はすぐ走り出した。





「救急車は…」

「呼んである。…んと、甘いよな。」

「うるせぇ。」






こいつらは、そんな甘い俺を中心に動いてくれてる。