次の日は朝早くに家を出る。





「あれ、優衣学校は?」

「サボり。」

「今日は若頭さんのとこに戻るの?」

「…うん。」

「行ってらっしゃい。」





ごめん、母さん。




嘘ついて…。






さて、どこに行こうかな…。





とりあえず歩けばいっか。






ノリで方向を決めて、ひたすら歩く。




なんか楽しいかも。





なんかちょいちょい声かけられるけど…。





しばらく歩いてたらなぜか見覚えがあるような景色…。




なんで…?




しかも楽しい感じがしない。




…戻ろうかな…。






そう思って立ちすくんでると…。





「おね………優衣ちゃん!?」





こんなとこで声かけられるなんて思ってなくて、驚いて振り返る。





「亜衣!」

「ちょっ、なんで!?」

「へ?」

「来て!!」

「あ、おい!!」