「とにかく聞けって!」

「やだ。寝る。」

「うわー…。」

「うるせぇな…。じゃあ押し倒せ。ムリヤリにでも従わせろ。」

「え、優衣の友達なのに?」

「…は?」





優衣の友達…って言ったら…。




1人しか思いつかないんだけど。





「まさか…」

「そう。汐莉。」

「だって、前なんか言い合って…」

「で、なぜかアドレス交換してなぜかメールしてなぜか惚れた。」





なぜか多すぎだろ…。




俺達そろって高校生に手出すのか…。





「汐莉頑固だろ。」

「ガード固いな。」

「おい、間違っても…」

「わかってるって。優衣の友達に乱暴はしねぇ。」

「当たり前だ。」





にしても宇佐があの汐莉を。




まぁいいんじゃない?





とりあえず、俺は寝よう。





「寝る。」

「聞くだけかよ〜。あ、優衣に言うなよ!?」

「言わねぇよ。めんどくせぇ奴だな。」

「じゃ、おやすみ〜。」






やっと寝れる。




幸せな気分のままってのは無理だったけど。





思い出しながら眠った。