俺はその言葉を流すことしか出来なかった。





俺は、優衣の両親に電話をかける。





「はい、麻野です。」

「山寺です。」

「あ、若頭さん?」

「優衣が…危険な状態です。急いで病院に来てください!詳しくはそれから話します。」

「え!?わ、わかりました!!」






俺は電話が終わったらすぐに優衣の手術が行われてる集中治療室の前に。




「今…優衣の両親が来る。」

「そうか。八雲と龍と宝もアイツの処理したらすぐ来るって。」

「わかった。」





それからは三人とも無言。




優衣…お前が死ぬわけねぇよな?





「若頭さん!」

「…こちらへ。」





俺は優衣の両親に事情を説明した。




優衣母は涙を堪えてる。





「本当に申し訳ありませんでした!」

「おじさん、おばさん、あたしのせいだから…。」





汐莉まで謝りだした。




汐莉だって巻き込まれたのに。





「若頭さんも汐莉ちゃんも顔あげてください。」

「でも…!」

「あの子は昔から無茶する子で。家に初めて来た日も…。」

「全然…あなた達は悪くない。むしろ、若頭さんが居なかったら優衣は即死だったかも。」






優衣。




お前の両親は、器デカすぎだ。






それから二時間ほど。





医者が手術室から出てきた。





「一命は取り留めました。ただ、いつ目覚めるかは…。」

「それって…!」

「いや、植物状態って訳ではありません。ショックが強かったようなので…。」

「良かった…。」