ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

なんだよ。




敬語(らしきもの)使っただけいいだろうが!!





「自己紹介なんかされなくても、お前の調べくらい済んでる。」

「調べ……。」

「ちなみに俺はハル。草壁春人。年は19。」

「19!?年近ぇな!!」





そんな奴もいるんだ。




でも性格悪そうだな。




ってか冷たい?







それから数分後、この前も来たバカデカイ屋敷についた。






「降りろ。」

「なぁ、若頭とか宇佐とかいねぇの?」

「屋敷の中にいる。って、宇佐さんを呼び捨てんな!!」

「ちいせぇな。モテねぇぞ。」

「お前はホントに女か…?」





歴とした女だっつの。





ため息をついたハルと、屋敷のなかに向かう。






「お前、黙ってればカワイイとか言われねぇ?」

「あー、よく言われる。んな見えすいたお世辞嬉しくねぇよなー。」

「ただのバカか…。」

「はぁ?」





失礼な奴だ。





屋敷に入るとハルに案内されて若頭の部屋に来た。





ここは初めてだな。