ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

数分後、あたしの圧勝。




大人数で来るくらいならあたしに勝てよ…。






「じゃ、先輩方、失礼しま〜す。」





今のってカルテットの傘下だよな?





まぁ、関係ねぇけど。








そして、あっという間に週末。




時って速ぇな…。






デカイ荷物を持って玄関まで出る。






「あ、優衣〜。行ってらっしゃい!」

「…。」

「もうそんな時間か?山寺さんに迷惑かけるなよ!」

「…。」






よく言うよ!




普通止めるだろ!?







外に出たら丁度車が来た。




黒い…外車?だよな?





運転席がちげぇ…。






「麻野優衣だな?乗れ。」




若頭でも宇佐でもねぇな。




ってか若くねぇ?





「は〜い…。じゃ、行ってきます。」

「「行ってらっしゃい!!」」






車に乗り込むと、すぐに走り出した。






これって自己紹介するべきなの?






「あの〜。」

「なんだ。」

「自己紹介ってしたほうがいいっすか?」

「…もうちょっと女らしく喋れねぇのか?」