ヤンキー彼女とヤクザ彼氏

◎駿



珍しくヒマ。




というのも、仕事がかなり早く片づいたから。




いつも忙しいと思ってたけど、いざ仕事が無いとヒマだ。





「そんなにヒマなら、優衣の迎え行ってきたらどうですか?」

「もうそんな時間か?」

「とっくに過ぎてます。」

「は!?」





うわ、マジだ…。




30分くらい…。





「なんで行かねぇんだよ、ハル!!」

「前に若がヒマな時は俺が行くって言ったからです。」

「あ…。」





そういえば、ハルに言ったことあるな…。




忘れてた。





「一回誘拐されてるんだから、勝手に帰ったりはしてないと思います。」

「あいよ。行ってきます。」





まぁ、いなかったらまた全力で探すけどな。




普段着の洋服に着替えて優衣の学校に向かった。






校門の前に止まると、少し遠くに優衣らしき姿発見。





学校から出てんじゃねぇよ…。




まぁ、そんな遠くないしここで待つか。






って……は?





優衣と居るのって…男?





汐莉は近くにいねぇみたいだな…。






「なんだ…?」